業務やレジャーなど、さまざまなシーンで活躍する無線機は、購入以外にレンタル・リースも可能です。どれを選べばよいのか悩んでしまう方は多く見られます。短期利用であればレンタルで事足りますが、長期間毎日使う場合は、購入した方がお得です。
この記事では、無線機の購入とレンタル、リース、それぞれのメリットデメリットを解説します。記事の後半では、無線機の選び方も紹介しているので、無線機の導入を検討している方は、ぜひ参考にご覧ください。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ジャパンエニックスとしての見解
無線機を購入するか、レンタルするか迷った際は、使用頻度で判断しましょう。毎日・5年以上無線機を使うのであれば、購入を選んで構いません。毎日といっても、週7日ではなく週4日以上と捉えてください。
毎日・5年間以上無線機を使用するシーンの具体例を挙げると、工場やレストラン、ホテルといった業務を想定した場合です。経済的な理由と、使い勝手の面から毎日従業員がオペレーションで無線機を使用する場合は、レンタルよりも購入の方が都合がよいでしょう。
レンタルは短期的に見れば手軽に利用しやすくお得ですが、使用期間が長くなるほど、購入した方がお得になっていきます。また、レンタルは返却しなければならないので、長期間使用するほど故障や紛失といった問題の発生率が高まり、維持管理がネックになります。
ただし、イベントのように年中を通して行われないものや、契約に区切りのある警備は、利用しない期間が生まれるため、購入よりもレンタルの方がおすすめです。
無線機を比較するポイントは?
ここでは、無線機を選ぶ際にチェックしておきたいメリットとデメリットを、購入・レンタル・リースのそれぞれで解説しています。特徴を比較して最適な方法を選びましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
購入 | ・操作に慣れているため使いやすい ・長期利用でお得になる | ・導入難易度が高い ・維持管理のコストがかかる ・無線機の種類によっては免許が必要 |
レンタル | ・導入コストが安い ・常に最新機種を利用できる ・資格、届出が不要 | ・使いたい時にすぐレンタルできない ・無線機はすべて中古品 |
リース | ・長期利用でもレンタルよりお得になる ・まとまった初期費用がない場合でも利用可能 ・コスト管理が楽になる | ・中途解約できない ・利用するには審査の通過が必要 |
購入のメリット
無線機を購入する最大のメリットは使いやすさにあります。無線機をレンタルする場合、毎回違う機種が貸与される可能性があるため、毎回操作方法に慣れなくてはいけません。
無線機を購入していれば、操作に慣れているため業務に支障をきたす心配がなく、最低限のトレーニングコストで済みます。電源さえ充電しておけば、使いたい時にすぐ利用できます。
レンタルの場合は、即日レンタルが難しい、希望する機種が借りられないといったデメリットがあるため、緊急性のあるニーズに対応できる点は、購入の大きなメリットです。
また、長い目で見ると、レンタルは日数が積み重なるほどコストがかさむため、長期間使用する場合は購入した方がお得です。
購入のデメリット
購入時のデメリットは、導入コストが高い点が挙げられます。
一般業務用無線機やMCA無線機は1台あたり数万〜数十万円かかるため、台数を多く用意するほどまとまった金額が必要です。数回使って利用しなくなった場合は、損失の方が大きくなるため、購入は慎重に判断することをおすすめします。
また、バッテリーの充電・交換といったメンテナンスも必要です。付属するイヤホン・マイクも消耗品なので、定期的な買い替えが求められます。精密機械なので適切な管理が必要なうえ、盗難・紛失といったリスクに備えて保険の加入も検討しなければなりません。
無線機は年々新機能を追加したモデルが発売されています。導入コストが安いレンタルであれば、毎年最新機能を搭載した無線機を使って業務効率化を図れますが、購入する場合は長期間使用しないと採算が合わないため、なかなか新しい無線機に買い替えられないというデメリットもあります。
また、一般業務用無線機やMCA無線機を購入する場合は免許が必要になるため、手続きが面倒な点も不便です。
レンタルのメリット
無線機をレンタルする最大のメリットは、コストを抑えられる点です。
無線機を購入すると、メンテナンス費用や管理コストがかかります。業務内容によっては無線機の消耗が激しく、定期的な買い替えが必要な場合もあります。レンタルであれば、維持費はかかりませんし、最新の機種をレンタルすることで、買い替えも不要です。
また、導入コストがかからないため、短期間だけ利用したい場合や、無線機を初めてオペレーションに組み込みたい時にお試しで使うといったシチュエーションに最適です。
無免許でも使える特定小電力トランシーバーなどは、購入しやすい値段ですが、
一般業務用無線機、MCA無線機といったものは1台あたり数万〜数十万円かかる場合もあります。
無線機にはさまざまな種類があるため、どのタイプが業務に最適なのか判断するのは難しいです。
レンタルであれば、電波はどのくらいの距離まで届けばよいのか、同時連絡機能は必要かといった細かい調整ができます。
また、レンタルの場合は機種にかかわらず免許・資格が不要です。導入難易度は購入よりも易しくなるので、初めて利用する方はレンタルがおすすめです。
レンタルのデメリット
レンタルの無線機はどれも中古品なので、新品同様の無線機を使いたい方には向きません。ですが、当社ではメンテナンス・清掃を行っているので、そこまで使用感がネックになることはないでしょう。
レンタル事業者の抱える在庫は常に変動するため、欲しい時に希望条件に該当する無線機を調達できない場合があります。今日中に無線機が必要になった場合、レンタル業者のオフィスが近くにない限り、即日のレンタルは困難です。
また、無線機は毎度違うモデルが貸与されるため、操作方法に慣れる時間が必要です。従業員への落とし込みはもちろん、アルバイト・パートの多いレストランなどでは、無線機が変わるたびに使い方を説明しなければなりません。
リースのメリット
リースは購入とレンタルの中間のような位置付けです。まとまった初期費用は用意できない、しかし長期間使用したい場合に最適な方法になります。
契約期間中は、無線機を手元に置いておけるため、緊急時の対応もしやすいです。契約期間はリース会社によって異なり、1年の業者もあれば、5〜6年ほどの業者もあります。
また、リースは法人のコスト管理を簡略化するというメリットもあります。固定資産税の納付や減価償却の経理処理といった、所有物に関する手続きが不要です。全額費用で計上できるため、収益が減少し、節税につながります。
リースのデメリット
リースは、レンタルと比べて長期間お得に借りられる点はメリットですが、中途解約ができません。思っていたものとは違った場合でも、使い続けなければ毎度支払う使用料に見合わなくなってしまいます。
無線機本体だけでなく、イヤホン・マイクといったオプション品の管理・メンテナンスも必要です。借り物なので、盗難・紛失対策は徹底しなければなりません。また、無線機のリースを利用するためには、審査に通らなければならないため注意しましょう。
無線機の選び方は?
無線機にはさまざまな種類があるため、多くの方がどの機種を購入すべきなのか迷います。ここでは無線機を選ぶ際のポイントを解説します。
・利用用途を決める
・通信距離を目安に決める
・サービス会社に問い合わせる
利用用途を決める
利用シーン | 欲しい機能 |
---|---|
イベント、コンサート | 通信可能距離の広さ、通信の秘匿性、混信リスク、ノイズキャンセリング、防塵・防水機能(屋外会場の場合)、長時間持続するバッテリー |
野外レジャー(スキー、ツーリングなど) | 通信可能距離の広さ、混信リスク、長時間持続するバッテリー、VOX機能(ハンズフリー) |
工事、建設、解体現場 | ノイズキャンセリング、防塵・防水機能、堅牢性、VOX機能(ハンズフリー) |
屋内業務(コールセンター、携帯電話ショップ、レストラン、ホテルなど) | ノイズキャンセリング、1対1・1対2での通話機能、通信の秘匿性、スピーカーへの接続機能、Bluetooth、デザイン性 |
無線機は野外イベントやレジャー、工事現場、屋内業務といったさまざまな場面で利用されます。それぞれの現場で求められる機能が異なるので、自社の業務ではどういった機能が必要なのかリストアップしておくと、最適な機種を選びやすいです。
たとえば野外イベントやレジャーでは、通信可能距離が重要で、広大なエリアをカバーできるかどうかが重要になってきます。
雨や雪に晒される可能性もあるため、防塵・防水機能も必要です。工事、建設、解体現場では、防塵・防水機能に加えて、万が一落としてしまった時のために衝撃に耐えられる堅牢性も求められます。
防塵機能は0〜6の7段階、防水機能0〜8の9段階で、ともに数字が大きくなるほど、性能が上がるので覚えておきましょう。
一方、携帯電話ショップやホテルといった屋内の業務では、通信エリアよりも通信の秘匿性やスピーカーへの接続機能が重視されます。接客業では顧客の目に入る可能性もあるため、色、デザインもこだわりたいポイントです。
通信距離を目安に決める
▼無線機の通信可能距離
簡易業務用無線機 | 特定小電力トランシーバー |
---|---|
1~10km | 約200m |
重ねての説明にはなりますが、業務によって最適な通信距離が異なります。たとえば、野外のライブ会場やスキー場といった敷地面積の広い現場の場合は、1km以上の通信距離が欲しいところです。
一方、レストランや携帯電話ショップといった限られたエリアの場合は、通信距離を重視する必要はありません。
まとめ
どの機種を選べばよいか悩んだ際は、予算や業務内容といった希望条件をお伺いし、
最適な機種をご提案させていただきます。
最新の無線機・トランシーバーのおすすめはこちら
最新のインカムのおすすめはこちら
無線機の導入を検討している方は、ジャパンエニックスまでお気軽にお問い合わせください。