クリニックでの業務をスムーズに進めるには、インカムの導入がおすすめです。インカムを導入すれば、診察室や受付、処置室など、異なる場所にいるスタッフ間で瞬時に情報共有が可能になります。

この記事では、クリニックにインカムを導入する具体的なメリットや、運用時の注意点を詳しく解説します。クリニックでの採用におすすめの機種も紹介しますので、導入をご検討されている企業様は、ぜひ参考にしてください。

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クリニックでインカムを導入するメリット

クリニックでインカムを導入するメリット

メリットは以下の4つです。

  • ● 離れた場所からすぐに伝達できる
  • ● 複数人と同時に通話できる
  • ● 作業をしながら通話できる
  • ● 感染対策につながる

それぞれのメリットについて解説します。

メリット1:離れた場所からすぐに伝達できる

インカムを導入すれば、離れた場所でもすぐに情報を伝達できます。たとえば、視力検査の結果や体温測定の数値などをその場で報告し、離れた場所にいるスタッフが即座に記録することも可能です。

また、診察中に医師が処置に必要な医療器具を依頼する際も、インカムを使えば看護師が素早く準備に取り掛かれます。受付と診察室の連携も円滑になり、次の患者の案内や待ち時間の調整をスムーズに進められるでしょう。

メリット2:複数人と同時に通話できる

インカムは複数のスタッフが同時に会話できるメリットがあります。たとえば、受付で患者の情報を確認しながら、処置室や診察室のスタッフへ同時に伝達することが可能です。

万が一伝えた内容に誤りがあった場合も、別のスタッフがすぐに訂正できるため、業務の正確性も高まります。診療の流れが滞ることなく、迅速な対応が可能となるのは大きな利点です。

メリット3:作業をしながら通話できる

インカムを導入すると、医師やスタッフが業務の手を止めることなく、通話で情報を共有できます。たとえば、受付の担当者が診察室の状況をリアルタイムで把握し、急な対応が必要な際に柔軟に調整することが可能です。

移動せずに情報のやり取りができることで、効率よく業務をこなせるようになり、患者への対応もスムーズに行えるでしょう。作業の中断が減ることで、スタッフの負担軽減にもつながります。

メリット4:感染対策につながる

クリニックでは、感染症対策が欠かせません。インカムを活用すれば、距離を物理的に保ったまま情報共有が可能になり、患者との接触機会を減らせます。

たとえば、感染症が疑われる患者の対応時には、最小限のスタッフのみが診察室に入り、外部のスタッフがインカムを通じて指示を出すといった対応が可能です。スタッフの安全を確保しつつ、適切な診療を実現するために、インカムの導入は有効な手段といえるでしょう。

インカムを導入する場合の注意点

インカムを導入する場合の注意点

導入時の注意点は、以下の3つです。

  • ● 断線しないように丁寧に扱う
  • ● インカムを付けた全員に聞こえる
  • ● 混信する可能性がある

それぞれのポイントについて解説します。

注意点1:断線しないように丁寧に扱う

インカムを長期間にわたって快適に使用するためには、ケーブル部分の取り扱いに注意が必要です。コードを強く引っ張る、急な動作で負荷をかけるといった動作を繰り返すと、内部の配線が損傷し、音声が途切れる原因となります。

また、収納時にコードを強く巻き付けると、断線のリスクが高まるため注意が必要です。使用後は、コードを柔らかくまとめて保管し、不要な負荷をかけないよう心がけましょう。

クリニック内ではインカムを着脱する場面も考えられるため、抜き差しの際はコネクタ部分をしっかり持つことで、接続部分の摩耗を防げます。適切に管理することで、機器の寿命を延ばし、快適な通話環境を維持できます。

注意点2:インカムを付けた全員に聞こえる

インカムは複数のスタッフが同時に通話できるため、全員が同じ音声を共有します。そのため、本来必要のない情報まで耳に入ってしまい、作業の手を止めるスタッフが出る可能性があります。

業務の効率を維持するためには、誰に向けた発言なのかを明確にすることが重要です。発言の際は、相手の名前を最初に呼ぶことで、関係のないスタッフが不要に反応することを防げます。

また、グループごとに通信を分けられる「デュアルオペレーション」が搭載されたインカムを導入すれば、必要な人だけが通話に参加できる環境を整えられます。

デュアルオペレーションが搭載されたインカム「DJ-PX11」はこちらからご確認ください。

注意点3:混信する可能性がある

インカムは安定した通信が可能な一方、外部からの電波干渉を受ける可能性があります。近隣で工事が行われている場合や、同じ周波数帯を利用する無線機が近くにある場合、音声が乱れたり、ほかの通信が入り込んだりする場合が考えられます。

また、すでにほかの施設が使用しているチャンネルを選択すると混信が発生し、意図しない情報が共有されるリスクが生じるため、注意が必要です。混信を未然に防ぐためには、事前に周波数を設定し、チャンネルの管理を徹底することが大切です。

クリニックにおすすめの無線機

クリニックにおすすめの無線機は、以下のとおりです。

  • ● IC-DPR4 PLUS
  • ● DJ-PX5
  • ● SRFD10
  • ● Silky

それぞれの特徴について解説します。

IC-DPR4 PLUS

IC-DPR4 PLUS

IC-DPR4 PLUSは、2階建て以上の店舗など広範囲の通信を可能にする高性能トランシーバーです。地上用82チャンネルに加え、上空利用の15チャンネルを搭載し、合計97チャンネルの増波モデルとして設計されています。

名刺サイズのコンパクトな筐体ながら2Wの出力を誇り、小型でありながら十分な通信距離を確保することが可能です。最大6台まで同時に充電できる卓上充電台が付属しており、複数のスタッフが使用する環境にも適しています。

また、特定小電力トランシーバーと比較して電波の飛びに優れ、施設内だけでなく屋外の利用にも対応可能です。軽量で持ち運びやすいため、長時間の業務にも負担が少ない点も魅力です。

▶IC-DPR4 PLUSの商品詳細はこちらからご確認ください。

DJ-PX5

DJ-PX5

DJ-PX5は、イヤホンマイクとトランシーバー本体を一体化させたインカムです。幅4.2cm、高さ5.3cm、厚み1.7cmのコンパクト設計ながら、クリアな通信を実現します。

電池とクリップを含めてもわずか50gと軽量で、胸元に装着するだけで手軽に使用できるのが特徴です。従来のトランシーバーのように腰に装着し、外部マイクを取り付ける必要がないため、動きやすい利点もあります。

医療現場では、移動の多いスタッフの負担を軽減しつつ、迅速な情報共有をサポートするため、効率的なコミュニケーションを実現できるでしょう。

▶DJ-PX5の商品詳細はこちらからご確認ください。

SRFD10

SRFD10

SRFD10は、業務のニーズに応じて柔軟に運用できるインカムです。わずか50gの超小型・軽量設計で、胸ポケットに入れても邪魔にならないコンパクトさが特徴です。

本体とタイピンマイクが一体化しているため、襟元などに装着するだけで使用でき、移動が多い現場でも負担を感じさせません。デュアルチャンネル受信機能を搭載し、2つのオペレーションを同時にモニターできるため、複数のグループでの情報共有にも対応可能です。

小型ながらディスプレイを備えており、チャンネルも簡単に変更できます。医療機関においても、円滑なコミュニケーションを支えるインカムとして活用できるでしょう。

▶SRFD10の商品詳細はこちらからご確認ください。

Silky

Silky

Silkyは、従来のトランシーバーからアンテナ・マイク・スピーカーといった機能を省いて設計されたカード型インカムです。極限まで薄さにこだわり、女性の着物の帯にも装着できるほどのコンパクトなデザインを実現しています。

軽量で携帯性に優れているため、長時間使ったとしても、負担を感じにくい点が魅力です。装着位置に応じて胸元用と腰用の2種類から選択できるため、現在の状況に合わせて導入できます。

▶Silkyの商品詳細はこちらからご確認ください。

また、こちらのページではクリニック・サロンへの導入におすすめの無線機を特集しています。ぜひあわせてご覧ください。

クリニック・サロン

まとめ

クリニックにインカムを導入すると、離れた場所にいるスタッフへ瞬時に指示を出せるため、患者対応が効率的に行えるようになります。誤った指示があってもすぐに修正に入れる点もメリットです。

ジャパンエニックスは1974年の創業以来、業務用無線通信機器の専門企業として、幅広い業種・業態をサポートしてきました。販売やシステム構築、保守を一貫して行い、導入後のメンテナンスやアフターサポートも万全の体制で対応します。

迅速で確実な情報共有を実現し、業務の効率化と安全性を高めるために、ぜひ一度ジャパンエニックスにご相談ください。

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