デジタル簡易無線中継システムについて
デジタル簡易無線中継システム誕生の背景
デジタル簡易無線機(デジタル簡易無線局)は2008年に制度化され、15年以上が経過しました。現在デジタル簡易無線機は利用者と急激な需要増加により、チャンネル不足や混信が問題となっています。この問題を解決するため、デジタル簡易無線機の高度化への関係省令が2023年6月1日付で交付、施行されました。今回の制度化により中継利用が可能となり、さらにデジタル簡易無線機を快適にご利用いただけます。
デジタル簡易無線中継システムとは
デジタル簡易無線中継システムを導入することで、通話エリアを拡大できます。さらに、これまでデジタル簡易無線機の端末同士では電波の届かなかった不感エリアの解消に有効です。チャンネルは10チャンネル(ペア)の割り当て、511通りのユーザーコード(UC)を使い分けることで、混信や不要な電波の受信を防ぐことができます。メーカーによって異なりますが、個別IDやグループIDを指定することができ、システム上の端末を制限することもできます。中継器は許可された個別IDとグループIDの通話のみを中継します。
平面に広い広大な敷地、施設での通信構築に最適
テーマパーク、スタジアム、工場、倉庫、コンビナートやプラントなど、端末同士では広大な施設すべてのエリアをカバーできず同一建物内の通話に限られ、エリア移動時にはチャンネル切替が必要でした。デジタル簡易無線中継システムを導入することで、広大な敷地や建物をまたがる通話も可能となり、異なる建物のスタッフとも連携がスムーズにできます。
高層施設での通信構築にも最適
高層ビル、ホテル、大型施設や複合ビルなど、端末同士では壁や床に遮られ通話できないフロアがあったり、移動時にチャンネルの切替が必要になるなど、スタッフの連携が取りづらいことがありました。デジタル簡易無線中継システムを導入することで、多層階の異なるフロアとも通話ができるので、スタッフ間のシームレスなコミュニケーションが可能になります。
携帯電話などの通信インフラが未整備な環境でも活躍
ダム、山林や農場など、公共の通信インフラが未整備の山間部などでは携帯電話が使用できないために、連絡を取りあうことが極めて困難でした。デジタル簡易無線中継システムを導入することで、公共の通信インフラに頼らない、電波が届かない不感エリアの作業現場でも通話が可能になります。ただし、通話エリアの確保は、お客様のご使用の環境に応じて適切な場所に簡易無線中継器を設置する必要があります。私たちジャパンエニックスがサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
デジタル簡易無線中継システム対応無線機及び中継器一覧
増波対応無線機及び中継器は下記の通りとなります。(随時更新予定)
■デジタル簡易無線中継器
ケンウッド製「TCB-D239CR」
アイコム製「IC-RP6300CR」
■中継器対応 携帯型無線機
ケンウッド製「TCP-D751CT」「TCP-D261BTE」「TCP-D261E」
アイコム製「IC-DU75PLUS」「IC-DU75LITE PLUS」「IC-DU45」「IP700PLUS」
■中継器対応 携帯型無線機(防爆)
ケンウッド製「NX-330EXE CT」
■中継器対応 車載型無線機
ケンウッド製「TCM-D244E」
アイコム製「IC-DU6505B PLUS」 「IC-DU6505BN PLUS」
ジャパンエニックスでは中継器対応の機種やお客様に合ったプランをご提案いたします
ジャパンエニックスでは豊富なデモ機をご用意しておりますので、導入前に無料テストをしてからご検討いただけます。導入後のメンテナンスやアフターケア、大型施設の安全な通信システムの構築等も、専属の営業スタッフと社員の半数以上を占める技術部員がサポートをお約束します。特に今回のデジタル簡易無線中継システムにより、追加されたデジタル簡易無線機の中継器は新しい商品となりますので、中継器を利用した通信エリアの拡大、設置などはジャパンエニックスにお任せください。
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